触覚宮写真2

触覚宮ロゴ黒文字

触覚宮写真1

(2018年初演時) 撮影:井上嘉和

今から 800年ほど前に、後に鎌倉幕府の初代問注所執事(裁判所長官)となる三善康信という下級の公家がいました。吾郷(あごう)の先祖に当たる人です。
康信の伯母は、源頼朝の抱乳母(だきめのと)と呼ばれる乳母であったため、康信は頼朝の幼少期より世を去るまで深い交流がありました。 頼朝とマッチポンプで世の荒波を超えて関白に至った人に、九条兼実がいます。
その九条家の屋敷は、今の京都市南区東九条南山王町にあったようで、昨年、偶然にも同じ町にあるstudio seedboxで「触覚の宮殿」の初演をいたしました。 このスタジオは、わたしたちが東九条地域につくった「THEATRE E9 KYOTO」の最初の拠点として、劇場に先立って開設したものです。
私自身、この 年ほど、幾度となく東九条に足を運び、「劇場」という霊性をこの地に「呼び寄せる」秘儀を施したことに、康信の姿を重ね合わせて描いた物です。
その平安時代の終わりの物語と併走するように、わたし個人の幼少期から、香港で過ごしたバブル時代そして、昭和天皇崩御までの物語も描いています。2019 年にこの作品は改めて再演されますが、いずれも改元された時代の物語として共通しています。 これらの、大きな物語を背景に、身体にまつわる小さな表現を重ねた作品です。

あごうさとし


作・演出 : あごうさとし

出演|太田宏 (青年団)、辻本佳、松本杏菜
ソプラノ|太田真紀
ヴァイオリン|池田恵美、入江真歩 (金沢市民芸術村2019年度レジデントアーティスト)
ドラマトゥルク|仲正昌樹(金沢大学法学類教授)
音楽|木下伸司  音楽ドラマトゥルク|伊左次直
照明デザイン|吉本有輝子(真昼)  衣装ディレクター|川口知美


音楽舞台劇触覚の宮殿

京都公演 THEATRE E9 KYOTO オープニングプログラム

金沢公演 金沢市民芸術村コラボレーション・シリーズvol.6

京都 2019年
7月25日(木) 19:30*
7月26日(金) 19:30*
7月27日(土) 15:00*
7月28日(日) 15:00*
7月29日(月) 15:00*

チケット [自由席/日時指定/税込]
前売 一般3,000円 学生2,500円
当日 一般3,500円 学生3,000円

金沢 2019年
8月3日(土) 15:00*
8月4日(日) 15:00*

チケット [自由席/日時指定/税込]
前売 一般2,800円 学生2,300円
当日 一般3,300円 学生2,800円

*終演後にポストトークあり
ゲスト
7/25 茂山千之丞氏 (狂言師)
7/26 高坂尚平氏 (株)La Himawari代表取締役社長)
7/27 手塚教史氏 (詩人)
7/28 仲正昌樹氏 (ドラマトゥルク)
7/29 梁説 ヤンソル氏 (東九条マダン実行委員長)

*with English subtitles[英語字幕付]
*受付・開場は開演の30分前です。 *未就学児童の入場はご遠慮いただいております。
*作品には一部、裸体表現が含まれます。予めご了承ください。


*終演後にポストトークあり
ゲスト
8/3 木埜下大祐氏(作曲家、金沢市民芸術村ミュージック工房・前ディレクター)、木下伸司(音楽監督)、太田浩一(金沢市民芸術村ミュージック工房・ディレクター)
8/4 井口時次郎氏(劇団ドリームチョップ、金沢市民芸術村ドラマ工房・前ディレクター)、川口知美(衣装ディレクター)、仲正昌樹(ドラマトゥルク)、太田浩一(金沢市民芸術村ミュージック工房・ディレクター)、

*with English subtitles[英語字幕付]
*受付・開場は開演の30分前です。 *未就学児童の入場はご遠慮いただいております。
*作品には一部、裸体表現が含まれます。予めご了承ください。


【会場】THEATRE E9 KYOTO
アクセス
〒601-8013 京都市南区東九条河原町9-1
JR京都駅八条口から徒歩約14分
東福寺駅から徒歩約7分
京都市営地下鉄九条駅から徒歩約11分
京都市バス「河原町東寺通」駅より徒歩3分(16系統、84系統)

E9Map

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【会場】金沢市民芸術村 パフォーミングスクエア
アクセス
〒920-0046 金沢市大和町1-1
北鉄バス「武蔵ヶ辻・近江町市場」発「香林坊」経由
「新金沢郵便局」行「大豆田」バス停下車 徒歩5分
*本数が限られているため、予めご確認の上ご利用ください。
金沢駅より徒歩15分、タクシー5分

金沢市民芸術村マップ

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【お問合せ】
一般社団法人アーツシード京都
〒601-8013 京都市南区東九条河原町9-1
TEL|075-661-2515 (平日10時−18時)
FAX|075-661-2516
E-mail|info@askyoto.or.jp  https://askyoto.or.jp
【お問合せ】
金沢市民芸術村
〒920-0046 金沢市大和町1-1
TEL|076-265-8300 (平日9時−21時)
FAX|076-2665-8300
E-mail|geimura@kanazawa-arts.or.jp


主催|
一般社団法人アーツシード京都
助成|
公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団
芸術文化振興基金助成事業
京都府文化力チャレンジ補助事業(申請中)
Theatre E9 Kyotoオープニングプログラム
第11回むりやり堺筋線演劇際参加作品
E9サポーターズクラブ募集中
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むりやり堺筋線演劇際ロゴ芸術文化振興基金ロゴ


主催|
金沢市民芸術村アクションプラン実行委員会
共催|
金沢市、公益財団法人金沢芸術創造財団
金沢市民芸術村ロゴ

【チケット取扱い】インターネット受付| https://askyoto.or.jp/e9/ticket/e9ag0725(京都公演・金沢公演共通)
京都公演 電話受付|一般社団法人アーツシード京都 075−661−2515(平日10時−18時)
金沢公演 窓口販売|金沢市民芸術村 事務局受付
【チケット発売日】 6月1日(土)


■スタッフ
舞台監督|浜村修司 音響|林実菜 演出助手|御厨亮 衣装制作|野村宗佑 加納歩未 北遥香 熊川亜美 山元日菜(以上、専門学校金沢文化服装学院) 美術制作|吾郷泰英ほか 英語翻訳|クリストファー・スティーブンズ 字幕オペレート|西本彩 制作|芥川実穂子 福森美紗子(以上、アーツシード京都) はがみちこ 岡永遠 金沢市民芸術村ミュージック工房ディレクター|太田浩一 協力|K-CUBIC ぱふぉくる 宣伝美術|永戸栄大


プロフィール
あごうさとしあごうさとし Satoshi Ago
劇作家・演出家・THEATRE E9 KYOTO芸術監督・アーツシード京都代表理事。
「複製」「純粋言語」を主題に、有人、無人の演劇作品を創作している。作品制作の傍ら、新劇場「THEATRE E9 KYOTO」設立にむけて活動。
森村泰昌、やなぎみわなど美術家との共作多数。2007年度若手演出家コンクール最優秀賞、2010年度京都市芸術文化特別制度奨励者、2012年度利賀演劇人コンクール奨励賞、2017年度京都市芸術新人賞受賞。2014–2017アトリエ劇研ディレクター。
京都造形芸術大学非常勤講師。同志社女子大学嘱託講師。

太田宏太田宏 Hiroshi Ota
俳優 青年団所属
「東京ノート」「ソウル市民」「冒険王」「新冒険王」「さよならだけが人生か」ロボット演劇「働く私」など平田オリザ作品に多数出演。青年団国際交流プロジェクト日仏合同公演「別れの唄」「愛の終わり」等に出演、青年団以外でも「ヒロシマモナムール」「Larmes 」に出演するなど、フランス人演出家との仕事も多い。他に、青年団リンクRoMTでは「ここからは山がみえる」「ギャンブラーのための終活入門」で長時間の一人芝居に挑み、好評を得ている。

辻本佳辻本佳 Kei Tsujimoto
フィールドワークを行い、採集した自然物、音、写真、身体感覚から、表現方法問わず作品制作を行っている。
『Field Pray』と題して『#1どうすれば美しい運動が生まれるのか。』『♯2擬態と遡行』、『泥炭地』を発表する。
2016年より、やなぎみわ、あごうさとし演出作品に出演し、俳優としての活動を始める。

 

 

松本杏菜松本杏菜 Anna Matsumoto
1991年 東京都生まれ。2016年 京都造形芸術大学美術工芸学科現代美術・写真コース卒業。写真、映像、パフォーマンス、演劇、飲食、様々な作品、空間つくりに携わる。
<展覧会歴>2016年「不安な干潟Insecure tide land」福利社Frees Art Space 台湾。2016年「開校70周年記念国際交流展」弘益大学校 現代美術館HoMA 韓国。
<演劇出演作品>2016年やなぎみわ演出「日輪の翼」、2017年 あごうさとし演出「リチャード三世」、2018年あごうさとし演出「触覚の宮殿」。
webサイトannamatsumoto.com

 

太田真紀太田真紀 Maki Ota
ソプラノ
同志社女子大学学芸学部音楽学科声楽専攻卒業後、大阪音楽大学大学院歌曲研究室修了。
東京混声合唱団へ所属後、文化庁新進芸術家海外研修制度にてローマに滞在した。
これまでにパリ、ローマ日本文化会館、ケルン大学、ブタペスト音楽センター、サントリー・サマーフェスティバル、
いずみシンフォニエッタ大阪定期演奏会、武生国際音楽祭、東京オペラシティリサイタルシリーズ”B→C”などへ出演。
アンサンブル九条山のメンバー。

入江真歩入江真歩 Maho Irie
ヴァイオリン
桐朋学園大学卒業。
マンハッタン音楽院修士課程修了。 マンハッタン音楽院 Professional Studies 在籍(2019年5月修了予定)。2019年度金沢市民芸術村ミュージック工房 レジデント・アーティスト。

 

 

池田恵美池田恵美 Megumi Ikeda
ヴァイオリン
仁愛女子短期大学音楽家卒業後、ブルックナー音楽大学演奏家コース卒業。第12回ヴァイオリンコンクール in KANAZAWA 金賞。第49回 福井県音楽コンク
ール県知事賞。フレッシュコンサート2002 in KANAZAWA 審査員グランプリ賞。第16回コルテミリア国際音楽コンクール(2008、イタリア)第2位。第17回コルテミリア国際音楽コンクール(2009、イタリア)第1位、同ガラコンサートに出演。2016年、2018年 金沢室内管弦楽団にソリストとして招かれ共演。5年前よりゲストコンサートミストレスとして指導も行う。福井県音楽コンクール弦楽部門審査員、全日本ジュニアクラシックコンクール審査員。

 

 

仲正昌樹仲正昌樹 Masaki Nakamasa
ドラマトゥルク。
東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻修了(学術博士)。政治思想史、法哲学、ドイツ文学。主要著書に、『ヴァルター・ベンヤミン』『カール・シュミット入門講義』『ドゥルーズ+ガタリ「アンチ・オイディプス入門講義」』(以上、作品社)、『集中講義!日本の現代思想』『集中講義!アメリカ現代思想』(以上、NHKブックス)等。

木下伸司 Shinji Kinoshita
作曲家・映像作家 1980年代後半にテクノポップユニットで活動。歌謡曲やアイドル等に楽曲提供。その後は映画やテレビなどの映像音楽やニューエイジ系音楽、ニューヨークでジャズのCDプロデュースなどに参加。またバックパックを背負いアジアの国々を徘徊し沖縄、屋久島、インド、ネパール、スリランカ、バリ島などで録音した自然音とデジタル音楽を融合したヒーリング系の音楽を中心に制作。 2008年に京都へ移住し舞台芸術作品の音楽制作や映像作品の制作を行う。

太田浩一 Hirokazu Ota
金沢市民芸術村 ミュージック工房ディレクター。作編曲家、デジタルコンテンツ制作者。1980年代から映画音楽の制作者。また、映像、書籍、科学系博物館コンテンツ・アミューズメントシステムなどの企画設計・開発を行う。東京都出身。有限会社ビバマンボ代表。日本音楽著作権協会(JASRAC)正会員。

【関連企画】
仲正昌樹と現代を考える「哲学ジャム」session6
「哲学と演劇~哲学と演劇は古代ギリシア以来どのように関わって来たか」
ゲスト|あごうさとし
6月15日(土)17:00–  会場|石引パブリック
1,000円(1ドリンク付) 定員25人(要予約)
ご予約・お問合せ|石引パブリック 076-256-5692
あごうさとし演劇ワークショップ「身体と声」
身体と声という演劇の基本要素を見つめなおし、演技に取り組みます。
6月16日(日)13:30–17:30(予定) 会場|金沢市民芸術村 PIT2 ドラマ工房
高校生以上対象 定員20名程度(要申込み)
一般1,000円 高校生以下500円
ご予約・お問合せ|金沢市民芸術村アクションプランHPのお申込みフォームからご予約ください。
https://www.geimura.com/music/ws_ago0616/
または、芸術村事務局受付にてご予約ください。
■映像「触覚の宮殿」 映像上映&トークイベント
舞台作品としての初演後、映像作品として再制作した「触覚の宮殿」を上映し、
演出家によるトークをおこないます。
トーク登壇者|あごうさとし ほか
8月24日(土) 会場|金沢市民芸術村PIT2ドラマ工房詳細は金沢市民芸術村HPをご確認ください。