しあわせな日々(第2幕)
演出・出演/あごうさとし
作:サミュエル・ベケット
日時:2012年7月27日(金)
会場:富山県利賀芸術公園 利賀山房(富山県)
利賀演劇人コンクール2012 [ 奨励賞受賞 ]


首まで埋め込まれたウィニーの状態は、通常の感覚でははかりしれない。ウィニーは、自己が記憶した何かをしゃべり続けている。心の眼は、過去の何かを見ている。それらは、夫であるウィリーに語られる。このウィニーを造形するのに、今回はpcを使用した。埋め込まれた物を再生する者として。
ウィリーは、話を聞く者であり、妻の呼び声に応えて現れて来る者である。
四つん這いとはいえ、彼は彼女と違い、自由がある。にもかかわらず、彼は彼女に触れない。触れられない。
見つめ合う二人の、呼応と断絶。不可能性。
演者という膜を最も薄くした状態に置くことによって、戯曲の言葉に迫る。

(パンフレットより引用)


─スタッフ─
照明:池辺茜、吉田一弥 / 映像:三谷正(PixelEngine LLC.)/ 衣装・特殊メイク:原泰英
主催:文化庁・公益財団法人舞台芸術財団演劇人会議



<< 演劇公演一覧へ