世界が平和でありますように01
世界が平和でありますように E9アートカレッジ第0期公演
2020年2月5日(水)-6日(木)
会場:THEATRE E9 KYOTO

2019年10月、THEATRE E9 KYOTOとCollabo Earth E9の共同プロジェクトとして「E9アートカレッジ」を開講しました。本作はコワーキングスペース(会員制シェアオフィス)であるCollabo Earth E9のメンバーとともに、芸術監督あごうさとし演出のもと制作した演劇作品です。

「2つのE9」

2つのE9と呼ばれるスペース。一つは、アーティストや観客が集う劇場「THEATRE E9 KYOTO」。もう一つは、ビジネスパーソンが集う「Collabo Earth E9」。一見、相反する要素をもった2つの場が、E9と呼ばれている一つの館をつくっています。そこに集う人々とは、どのような人々なのか。毎回の稽古では、常に濃密な人生の断片が豊穣に語られています。気を抜ける瞬間がありません。もしかすれば、この世界の圧倒的な多数である「働く人々」が、演劇をあるいは、演劇をとりまく世界そのものを含めて、新たにつくることになるかもしれないという予感さえします。「世界が平和でありますように」としましたのは、彼、彼女たちの演技に導かれてでてきた言葉です。または、2つのE9のこけら落としです。
演出/THEATRE E9 KYOTO芸術監督 あごうさとし

ビジネスも演劇ももしかしたら、「本質は一緒なのかなぁ」と思ったりします。こんなど素人が言うのも何なんですが。笑
人は、幸せになりたい、平和に家族や仲間を大切に生きていきたい、それだけなのかも。でも、日々色々出来事が起こって、日々色んな声が聞こえて、雑音が聞こえてくる。だから、今、そんな純粋な「声」が聞こえづらくなっているのかもしれません。この演劇は、そんな普段聞こえない「純粋な声」を聞くことができる演劇です。そんな「声」を聞いて、皆さんにも自分の「声」が聞こえ、一人ひとりが幸せに、そして世界が平和になることを祈って、精一杯自分たちの「純粋な声」を表現していきます。この演劇の公演に関わる全ての皆さん、本当にこんな素敵な機会を頂きありがとうございます。
出演/(株)La Himawari 代表取締役 髙坂尚平

例えば、近隣のマンションの窓の灯りを眺め、食卓で交わされる会話を妄想すること。あるいは、電車で移動するとき、目の前に座る見ず知らずのお年寄りの若かりし日々をイメージすること。この舞台は、そのような「すぐ近くにいるはずの他者」を想像する機会となるはずです。出演する人々は、専門的な演劇の訓練を受けていない、いわゆる「しろうと」です。その「しろうと」によって語られる「わたし」をめぐるエピソードの数々に、観客は共鳴し、疑問を持ち、苛立ち、恐れることでしょう。ブラックボックスに響くビジネスパーソンの開かれた肉声は、わたしたち観客に「聴くべきもの」として届き、その瞬間、劇場は、他者を想う装置として、その輪郭を際立たせます。
ドラマトゥルク/NPO remo [記録と表現とメディアのための組織] 久保田テツ

演出
あごうさとし(THEATRE E9 KYOTO 芸術監督)

出演
飯沼新弥(投資家)
岩渕誠(司法書士)
木村真志(運動あそびコーチ)
小林拳大(運動あそびコーチ)
佐野由加子(ダンスナビゲーター)
白川書子(片付けコンサルタント)
髙坂尚平(起業家)
髙野安代(Collabo Earth E9 支配人)
田上晋也(営業組織作りの専門家)
中岡孝子(森の学舎 校長)
中西愛(フリーアナウンサー)
堀池典代(心理カウンセラー)
矢里仁志(財務パートナー)

ドラマトゥルク:久保田テツ(NPO remo [記録と表現とメディアのための組織])
演出助手:松岡咲子(ドキドキぼーいず)
プロデュース:蔭山陽太
制作:福森美紗子、芥川実穂子
舞台監督:浜村修司
照明:川島玲子
音響:島﨑健史(ドキドキぼーいず)
宣伝美術:永戸栄大

主催:
THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)
Collabo Earth E9 (株式会社La Himawari)

E9アートカレッジとは
2019年10月、THEATRE E9 KYOTOとCollabo Earth E9の共同プロジェクトとして「E9アートカレッジ」が開講。芸術と経済の新たな関係性を志向する実践的かつ実験的な取り組み。本年度は、第0期として、Collabo Earth E9の利用者を対象に、参加者を募集。13人のビジネスパーソンとともに、演劇作品の制作・上演を行う。

本事業は,京都市が主催する「京都市地域企業未来力会議」から生まれた異業種間等連携による取り組みです。